6つのタイプがある女性の脱毛症

男性に起こる脱毛症の中で最も多いのは、AGA(Androgenetic Alopecia)と呼ばれる「男性型脱毛症」というタイプです。

この男性型脱毛症が起こるのは、テストステロンという男性ホルモンが毛根の奥にある毛乳頭部分で、Ⅱ型αリダクターゼという酵素と結びつくことでジヒドロテストステロン(Dihydrotestosterone)という物質が生成され、このジヒドロテストステロンが、髪のもとになる毛母細胞の増殖を抑えて髪の成長を止めてしまうことが原因です。

また、脱毛の進行は、額の生え際がM字型に後退したり、頭頂部を中心に薄くなったり、前頭部から薄くなったり、あるいはこれらが同時に薄くなったりというパターンがあります。

一方、女性の場合は、「びまん性脱毛症」というタイプが最も多く、その原因は、加齢、栄養バランスの偏り、睡眠不足、精神的ストレス、間違ったヘアケア、タバコなど、さまざまな要因が挙げられます。

びまん性脱毛症の中には、男性型脱毛症と同じような症状がありますが、この場合は、加齢の影響で徐々に女性ホルモンが低下するうえ、45歳~55歳くらいの更年期になると、さらに女性ホルモンが低下し、相対的に男性ホルモンが優位となるために発症します。

しかし、男性のようにツルツルのハゲ頭の状態になることはなく、髪全体が平均的に脱毛し、分け目が目立つようになったり、地肌が透けて見えるようになります。

次に多いタイプが、妊娠してから出産後に多量の抜け毛が発生する「分娩後脱毛症」です。

このタイプは、妊娠後期に女性ホルモンが増加して抜け毛が減少することに対して、出産後はホルモンバランスが著しく変動し、出産前まで維持してきた髪が、ホルモンバランスの乱れから一気に休止期に入ってしまうことが原因で多量の抜け毛が発生します。

しかし、この抜け毛は一時的なもので、出産後1年~1年半くらいで自然と回復します。

その他には、ポニーテールなど、髪を強く縛り、地肌から引っ張ることで起こる「牽引性脱毛症」、ストレスの影響が強いといわれる「円形脱毛症」、過剰分泌の皮脂のために頭皮が炎症して起こる「脂漏性脱毛症」、シャンプーのし過ぎなどで皮脂を取り過ぎてフケが発生し、そのフケが毛穴を塞いで炎症することで起きる「ひこう性脱毛症」など、女性の代表的な脱毛症のタイプは6タイプあります。

男性型脱毛症は男性ホルモンが深くかかわり、遺伝的な要因が強いため、なかなか改善は難しいですが、若い女性の脱毛症は、生活習慣を見直して、規則正しい生活習慣を身に付ければ、比較的、改善しやすいといわれています。

頭皮ケアで女性の脱毛予防!

日本国内で脱毛症で悩む男性は1000万人以上と言われ、そのほとんどは遺伝的な要因が強いので、改善するのはなかなか難しいとされています。

それに対して女性の場合は、男性ほど多くはないのですが、10人に一人ぐらいいて全国で約600万人とされています。

そして、女性の脱毛症の主な原因は、一般的に言われているのが、睡眠不足、栄養バランスが偏った食事、無理なダイエット、ストレスなどの生活習慣の乱れです。

なので、女性の脱毛を予防、改善するには、まずは、今までの生活習慣を見直して規則正しい生活を送ることが大切ですが、同時に、健康的な髪が育ちやすい環境の頭皮に整えることも必要です。

では、健康的な髪が育ちやすい頭皮とは、一体どのような状態なのでしょうか?

それは、余分な皮脂や汚れのない清潔な状態が保たれ、柔らかくて血行がよく、潤いのある状態にしておくことです。

頭皮は植物と土壌の関係と同じで、肥沃な土壌がないと元気のいい植物は育たないように、健康的な環境でないと元気のいい髪は育ちません。

しかし、頭皮は、顔やその他の皮膚と違い、皮膚の下に筋肉がないので、自分の意思で動かすことができず、さらに、身体の一番高いところに位置するので、血行が悪くなりやすい部分です。

筋肉がないので血流を促すことができず、ただ心臓によるポンプ運度に頼るしかないというわけです。

また、髪に覆われているので、蒸れやすく、洗いにくく、温度が高くなりやすいので、雑菌が繁殖しやすい環境になります。

このような環境を髪が育ちやすい状態に保つための頭皮ケアは、やはり、頭皮マッサージとシャンプーが基本になります。

正しい方法でシャンプーすれば、頭皮を清潔にして、血行もよくすることができます。

ただし、皮膚の弱い人は、シャンプー剤に注意しなければなりません。

ドラッグストアーやスーパーなどで、大量生産されて安価で販売されているシャンプー剤は、合成界面活性剤が含まれているため、洗浄力が強く、頭皮に強い刺激を与えて、頭皮環境を悪化させる恐れがあります。

もし、皮膚が弱いと感じる人は、アミノ酸を洗浄成分とした低刺激のアミノ酸系シャンプーを使用しましょう。

そして、マッサージをして頭皮を柔らかくすることです。

また、ウォーキングやジョギング、サイクリングなどの有酸素運動を行うことで、心臓から血液を送り出す働きが高まり、血流改善に有効です。

こうした頭皮ケアを施して、頭皮環境を整えれば、脱毛症の予防、改善につながります。